猫の地域経済研究所(ネコノミーラボ)

1977年シアトル生まれ。地域イノベーション企業家。林業合コン、棚田deセグウェイ等の過疎地ビジネスを経て、行政トップの右腕、大学教員と産官学を経験。犬猫が地域に生き残る寛容な社会を目指すネコウヨです。

野良猫の地域おこし研究

日本や世界をフラフラと旅して、日本から世界へと発信するローカルイノベーションを研究しています。

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EVが普及すれば電力不足は解消される

3月16日に東北地方を中心に発生した地震の影響で、昨日(3月22日)は東京電力・東北電力管内において初の「電力需給逼迫警報」が出されました。福島県沿岸部の火力発電所が被害を受けて休止していたこと、季節外れの低温によって暖房需要が急増したこと、曇天によりほとんど太陽光発電ができなかったことなど、複合的な要因が重なって綱渡りの状況となりました。 「電力が足りないのにEV普及できるか」という誤解 この状況下において、SNSなどでは「今後EVが普及したら、電気がもっと足りなくなる

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地方移住には自動車が必須だ

地方に移住したいという相談をしばしば受けるのですが、とくに都市部で暮らしている人には運転免許を持っていなかったり、ペーパードライバーの割合が結構高いです。観光や仕事でときどき地方に行く程度であれば必須ではないですが、移住となれば必須だと断言できます。 自動運転が期待できない理由こういったシビアな話をすると、「あと5年もすれば自動運転が〜」とか希望的観測が聞かれます。自動運転の導入については私も期待している立場ですが、あと20年は難しいだろうと現実的な見立ても持っています。

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モテる地域、モテない地域

この秋はワーケーションのモニター調査で、何ヵ所かの地域に滞在しました。奈良県奈良市、京都府京都市、山梨県甲府市、広島県福山市、広島県神石高原町、北海道ニセコ町、愛知県名古屋市、三重県鳥羽市、兵庫県新温泉町と様々な特徴のある地域を訪問しました。 ワーケーションの7類型「ワーケーション=ワーク(仕事)×バケーション」の造語であることは、菅首相が会見などでも言及して認知度も広まってきています。一方で地域に足を運びつつもホテルなどに籠って仕事をしているのは、単なる出張のような扱いに

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東京以外の地方が生き残るために取るべき戦略とは

このようなエントリーは定期的に話題になりますね。東京と地方の格差を嘆き、その叫びが更なる分断を生んでいく連鎖。個人的には、日本という国のせいにするヒマがあったら、他者との相対評価のなかで自分の幸せを見つけようという、自分自身にかけられた呪いを解くことをおススメします。 日本から捨てられた土地など存在しない実は、この書き手の出身地のような地域のまちづくりを担ったことがあります。北海道など北国の自治体はどこもそうですが、行政予算の半分以上が国からの交付金で賄われており、さらに除

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野次猫コラム

頭の中の整理用。気の赴くまま徒然に書いています。

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[新社会人向け]こんな言葉を話すおっさんには近づくな!

いよいよ春ですね。新社会人になる皆さまも、すでに働かれている方々にとっても、ちょっとした変化が生まれるタイミングなのではないでしょうか。そういった際に、上司や同僚にこんな言葉を話す人がいたら注意が必要というリストをご用意しましたので、ご査収ください(←これもヤバイ)。 「俺の若い頃は」「今は変化の時代だ」「新人・若手はホウレンソウが大事」「要点を一言でまとめて」「石の上にも三年」おっさんよ、モダンエルダーを目指せおっさんにとっては、なかなか生きづらい社会になってきましたね。

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「正しいこと」vs「正しいこと」

最近のニュースでは、イスラム国に捕縛された日本人の人質に対して身代金が要求されていることをめぐって、様々な意見が出されています。その意見は大まかには2つに分けられます。 「生命はカネよりも重い。身代金を支払って人質を解放するべきだ」 「テロ組織に資金供給したら、二次的犯罪を生むので交渉してはいけない」 この2つの意見は、実はどちらも「正しいこと」です。人道的に正しいか、政治的に正しいかの違いであって、実は善し悪しで白黒はっきりと答えがでる問題ではありません。 好き嫌い

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信用と信頼の違い、手っ取り早い関係性をつくり直す

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。新しい年の抱負なんかは掲げなくなって久しいのですが、2022年はもっと更新していこうと考えています。 ラーメン屋で感じた、信用の重要性 年末に馴染みのラーメン屋さんに行ったときに、財布を忘れてしまったことに気づきました。何度も通っているので顔なじみになっており、店主は次来たときに払ってくれれば良いよ〜と言ってくれました。(その時はスマホを持っていたので、隣のコンビニATMでお金をおろして事なきを得ました。)

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東急ハンズをカインズが呑む、「都心の郊外化」

年の瀬に大きなニュースが飛び込んできました。東急ハンズをカインズが買収するということで、既存店舗はどうなるのか、"東急"ハンズという名前自体どうなるのかといった話題が出てきています。 都心の百貨店は郊外型ブランドの草刈場 少し前には大塚家具がヤマダ電機に買収されるなど、都市圏郊外が出発点だった小売チェーンが都心に進出するケースが目立ってきています。とくに外食産業では、スシローやくら寿司といったロードサイド型の回転寿司チェーンが都心のビル・テナントに業態を変えて進出してきて

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ネコがウヨウヨする国づくり

ネコが幸せな国は人間も幸せな国である、というネコ粋主義者による提言。

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猫の日に、時間について考えた

本日、2022年2月22日は2(ニャー)が並ぶスーパー猫の日だそうです。猫がニャーと鳴くのは日本だけで、海外ではMeowだったりMiouだったり、マ行が中心みたいですから、恐らくは盛り上がっているのは日本だけです。 猫の時間、人間の時間 よく、人間に比べて短い犬の一生になぞらえて、「Dog Year」という言葉が使われます。IT産業の移り変わりが激しいことを指していますが、猫の一生も犬と同様に短いものでした。一昔前は10歳以上生きる猫は稀であり、古来は年老いた猫は猫又とい

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ツシマヤマネコを保全すべき理由

横浜ズーラシアで、ツシマヤマネコの赤ちゃんが生まれたということで観に行ってきました。ツシマヤマネコは絶滅危惧種に指定されており、日本では対馬のみに100頭程度が生息する希少種です。今回は人工授精による繁殖が成功し、今後の人工繁殖計画に向けてこの赤ちゃんの成長が重要な研究材料となります。 ツシマヤマネコは山奥ではなく里にいるツシマヤマネコはその名からは山奥にいそうなイメージですが、実は田畑や人間の暮らす里周辺でネズミやカエルといった小動物を獲っていた存在です。田畑が耕作放棄さ

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保護猫を譲渡してもらえない人へ

SANCHACOの取組みを10/4付産経新聞朝刊・首都圏版に掲載していただきました。保護猫の譲渡を地域コミュニティに結びつけるコンセプトについて、考えの根底にある価値観まで掘り下げて取材してもらっています。 保護猫を飼いたいけど飼えない人々先日、こんな投稿が目に留まりました。保護猫の譲渡を受けたいけれど、初心者で既存の譲渡団体からはなかなか譲ってもらえないという話です。保護猫カフェや譲渡会などのイベントでも、子猫が譲渡の中心となっているために相手にされず、結局ペットショップ

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猫を助ける賃貸住宅SANCHACO完成!

ついにこの日がやってきました。構想から3年、保護猫の譲渡を前提とした賃貸住宅「SANCHACO」が完成しました!濃紺の建物は台湾の九份をイメージしており、1F部分の灯りには丸い提灯を使っています。2-3Fの賃貸部分には、木目を活かした庇に丸い穴を空けて、住人が帰宅すると丸く灯るようにしています。 三軒茶屋の昔ながらの路地を再現住戸脇の路地空間は、三軒茶屋の古い写真などを参考に猫が居そうな空間を再現しました。植栽デザインの専門家に入ってもらい、日本の在来植物や紅葉するような樹

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猫の本棚

読んだ本をシェアしていきます。

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そうか、バトンを渡されたのだ。/人口戦略法案

年初の一冊はこれ、『人口戦略法案』。著者は山崎史郎氏、厚労省で介護保険制度の立上げを担い、地方創生初代総括官(地方創生政策の事務方トップ)として就任された際には個人的にもお世話になりました。 北海道の小さな炭鉱の町での経験 この本に登場する北海道町村会の北町長のモデルは、私が赴任した奈井江町の北良治前町長です。残念ながら昨年10月に亡くなっています。介護保険の地域側の受け皿として、全国に先駆けて近隣市町と広域連合を組んで事務事業を一元効率化するといった先進性を傍らで学ばせ

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なぜ女性不在の政治が続くのか?『女性のいない民主主義』

自民党総裁選とその後に続く衆院選で政治は一色となっています。選挙とは競争であり、権力を得るためには闘争して勝たなければなりません。このフォーマット自体が実は男性的であり、女性が参画するにはハードルが高いです。 女性に露骨にマウンティングする高齢政治家「マンスプレイニング」という言葉があります。女性は無知で無能な存在なので説教しなければならないと勘違いしているおっさんのことです。同様に「マンタラプション」という女性の発言をさえぎりまくるおっさんもいます。いずれにしても、高齢政

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あなたの人生を奪う時間泥棒は誰か?ニュースを減らす選択

今日の新聞一面見出しは、自民党総裁選に向けた政局と皇室スキャンダルの顛末という、恐らくは私の人生に1mmも影響を与えない内容でした。にもかかわらず、私たちはこういったニュースを一大事と捉え熱狂し、SNSなどではいろいろ議論していたりします。 ネットがニュース流通を加速させた現代人が一日に触れる情報量は、中世の人が一生かかって知る情報量よりも多い、とはよく言われることです。インターネットはこの情報流通と速度を加速させ、地球の裏側の出来事も瞬時に知ることができる時代になって久し

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経営戦略に社会貢献を取り入れることが利益に繋がる、最新の情勢

『トレイルブレイザー』(開拓者)は、世界最大のCRMメガベンチャーであるSalesForce創始者マーク・ベニオフの自伝的企業経営ノウハウを記した本。とくに社会貢献~CSV~SDGsといった近年の経営戦略の系譜について、自身の経験を踏まえてまとめられています。 SalesForceでは「1-1-1モデル」と呼ばれる、株式の1%と製品の1%、従業員の就業時間の1%を社会貢献に費やす方針を掲げています。それは企業戦略として、株式価値の向上やカスタマーサクセス、従業員の定着といっ

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動物写真

My lovely dogs and cats.

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カピバラ露天風呂に見るマーケティングの終焉

先日、伊豆高原にあるシャボテン公園に行ってきました。様々な土地に行くと必ず動物園に立ち寄る立場として、伊豆シャボテン公園で始まった「カピバラ露天風呂」の取組みは非常に興味深いです。 カピバラ露天風呂の歴史1982年に開始されたシャボテン公園のカピバラ露天風呂、飼育員さんがお湯を使って掃除していたところ、お湯が貯まった窪みにカピバラたちが集まってきて暖を取っていたのがきっかけだそうです。 冬の寒さが苦手なカピバラと、伊豆の豊富な温泉源という要素が組み合わされ、露天風呂に入る

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なぜ犬は喜び庭駆け回るのか?

犬はどうして雪の上を裸足で走り回れるのか?と考えていたら、こんな記事を発見。なるほど、犬の祖先は寒い地域で、人間と一緒に長い旅をしてきたのかもしれない。 「犬の肉球は、『動静脈吻合』(どうじょうみゃくふんごう)という、毛細血管を間に挟まずに、動脈と静脈が直接つながっている構造を持っています。これにより、肉球が冷たくなると自律神経が働いて動静脈吻合が拡張し、血流量が増加して凍傷を防ぎます。それと同時に静脈血の冷えすぎを防ぐことができます」(田邊先生) 雪が降ると他の動物の動

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ウナギは日本人のせいで絶滅するのか

絶滅危惧種IBに指定されているニホンウナギの稚魚・シラスウナギの採捕量が激減しているニュースが話題となっています。昨年同時期に比べて1%程度と歴史的不漁になっており、資源保護の観点からワシントン条約締約国会議での国際取引規制対象になる可能性もあります。 ネットのマウンティング論が知らない現実ネットで支配的なのは、「絶滅危惧種なのにウナギ価格高騰がニュースになっている」「日本人が絶滅に追い込んでいるのに水産庁もマスコミも報じない」といった、大衆の無知蒙昧と政府やマスコミの不作

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正義vs正義〜和歌山イルカ漁のその後

映画『おクジラさま』を観ました。紀伊半島最南端部に位置する和歌山県太地町という小さな漁村が舞台で、400年以上続いているイルカ漁がテーマになっています。この地ではイルカをクジラと呼び、戦後食糧難の時代も捕鯨によって乗り切ってきたという歴史を持っています。 この映画は1人の外国人移住者の視点が中心となって展開されます。環境活動家ではなく日本の伝統文化に興味を持つ外国人として、地元住民の信頼を勝ち取ろうと様々な取組みを支援し、飲み会では一緒に鯨肉を食べるといった姿を通じて、この

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