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野次猫コラム

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頭の中の整理用。気の赴くまま徒然に書いています。
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記事一覧

「40歳は惑う」人生100年時代の折り返し地点

積丹半島で開催された対談に参加しました。題して『積丹で感じる余白力』というテーマで、旅のサブスク「HafH」共同創業者の大瀬良亮さんと、この春から積丹の拠点「岬の湯しゃこたん」運営を始めたSHAKOTANGO代表の五十嵐慎一郎さんのお話を伺いました。 「余白力」とは何か聞きなれないキーワードが出てきました。主に旅の観点からの「余白力」は大瀬良亮さんがnoteにくわしく書いているので、そちらをご参照ください。 個人的には昨年、この道東で開催された「#つながる余白をつくる旅

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「起業家精神」を養うために必要な教育とは

政府は「新しい資本主義」実現のための政策の一環として、5ヵ年計画でのスタートアップ育成を目指しています。文部科学省では、小中学校での起業家精神育成プログラムを実施する等の予算化を検討しており、早い段階からの起業人材育成を後押しする考えです。 起業家教育では大人の自慢話をさせない大学教育に携わった経験から危惧しているのは、これら起業人材育成プログラムに起業経験者を呼んできて、自己満足的な自慢話を事例紹介と称して開陳することにはまったく意味がないどころか、害を及ぼすケースがある

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[新社会人向け]こんな言葉を話すおっさんには近づくな!

いよいよ春ですね。新社会人になる皆さまも、すでに働かれている方々にとっても、ちょっとした変化が生まれるタイミングなのではないでしょうか。そういった際に、上司や同僚にこんな言葉を話す人がいたら注意が必要というリストをご用意しましたので、ご査収ください(←これもヤバイ)。 「俺の若い頃は」「今は変化の時代だ」「新人・若手はホウレンソウが大事」「要点を一言でまとめて」「石の上にも三年」おっさんよ、モダンエルダーを目指せおっさんにとっては、なかなか生きづらい社会になってきましたね。

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「正しいこと」vs「正しいこと」

最近のニュースでは、イスラム国に捕縛された日本人の人質に対して身代金が要求されていることをめぐって、様々な意見が出されています。その意見は大まかには2つに分けられます。 「生命はカネよりも重い。身代金を支払って人質を解放するべきだ」 「テロ組織に資金供給したら、二次的犯罪を生むので交渉してはいけない」 この2つの意見は、実はどちらも「正しいこと」です。人道的に正しいか、政治的に正しいかの違いであって、実は善し悪しで白黒はっきりと答えがでる問題ではありません。 好き嫌い

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信用と信頼の違い、手っ取り早い関係性をつくり直す

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。新しい年の抱負なんかは掲げなくなって久しいのですが、2022年はもっと更新していこうと考えています。 ラーメン屋で感じた、信用の重要性 年末に馴染みのラーメン屋さんに行ったときに、財布を忘れてしまったことに気づきました。何度も通っているので顔なじみになっており、店主は次来たときに払ってくれれば良いよ〜と言ってくれました。(その時はスマホを持っていたので、隣のコンビニATMでお金をおろして事なきを得ました。)

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東急ハンズをカインズが呑む、「都心の郊外化」

年の瀬に大きなニュースが飛び込んできました。東急ハンズをカインズが買収するということで、既存店舗はどうなるのか、"東急"ハンズという名前自体どうなるのかといった話題が出てきています。 都心の百貨店は郊外型ブランドの草刈場 少し前には大塚家具がヤマダ電機に買収されるなど、都市圏郊外が出発点だった小売チェーンが都心に進出するケースが目立ってきています。とくに外食産業では、スシローやくら寿司といったロードサイド型の回転寿司チェーンが都心のビル・テナントに業態を変えて進出してきて

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海外から逆輸入される水俣病

映画『MINAMATA』を観ました。水俣市は一昨年に訪問しており、日本初の環境モデル都市としての取組みに感銘を受けるとともにその凄惨な歴史に息を呑みました。 水俣病は教科書にも載っており、必ず学ぶ公害の代表例として知られています。そのくわしい状況については、是非とも現地に足を運んでいただきたいと思います。それとともに我々が現在進行系で胸に手を当てて考えなければいけないのは、風評被害についてです。 水俣病から東日本大震災、コロナ禍へ実際、水俣病は接触や空気感染するリスクはな

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スタンプカードは4つか5つで特典と交換すべきだ

近所の定食屋さん、女性1人で切り盛りしていて雰囲気が良いので、時々利用しています。メニューが少ない一方で作りたてを提供してくれるので、無性に食べたくなるんですね。いまは飲食店にとっても大変な時期ですが、テイクアウト含めて割と繁盛しているのであと少しの間頑張ってもらいたいです。 ここのスタンプカードが特徴的で、定食を4回食べると1回分が無料になるサービスをやっています。割引還元率で言えば25%!になるのでしょうか。客としてもすぐに無料で食べられるようになるのはうれしいですし、

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エーザイが達成したサステナブル・イノヴェイション

アルツハイマー新薬がFDA認可に認可されたことで注目されるエーザイは、実はSDGsにおいても先進的な取組みをしています。約13億人がリスクに晒されている熱帯性伝染病であるリンパ系フィラリアのDEC剤をWHOに無償提供して、「顧みられない熱帯病」を撲滅する姿勢を明確にしています。 社会貢献ではなく事業としてのSDGsこれは社会貢献活動かと言えば、むしろSDGsとしての事業が色濃いです。エーザイにとっては無償であっても薬剤をこれまでアクセスしていなかった市場に配ることができ、ま

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大型タンカーとタグボートの姿に大企業の未来を見る

世界の物流大動脈・スエズ運河で大型タンカーが座礁したとして話題となりました。3月23日に座礁したエバーグリーン号は、3月28日のスーパームーンによる満潮によって何とか離脱することができました。この1週間程度の停滞によって、損失額は10億ドルを超えるとみられます。 大型タンカー≒大企業というメタファーこのニュースを目にしたとき、行き詰まる大型タンカーが大企業の姿と重なりました。進路変更もままならず、浅瀬に乗り上げて座礁した様子は、収益性の悪化した既存事業からなかなか方向転換で

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感受性格差の時代

緊急事態宣言が明けて、桜も満開となっています。さっそく、新宿御苑に行って色鮮やかな桜を楽しみました。緊急事態宣言中は閉園していましたが、現在は予約制での入場制限を実施しており、今日も家族連れや桜の開花を待ちわびた人たちが数多く訪れていました。 移動ができなくなるとクリエイティビティを失う思えばこの1年は、制約条件がかけられた状態での行動を余儀なくされてきました。リモートワークや在宅勤務が一般的になる一方で、外出や長距離移動についても制限されるような風潮がありました。個人的に

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女性同士を分断させようとする社会

『あのこは貴族』という、東京のハイソサエティと地方出身の2人の女性の暮らしぶりのコントラストを描いた作品。といった説明だと、この2人がぶつかって物語が展開していくような印象を持つでしょう。そう、この「東京と地方」「金持ちと貧乏」といった分かりやすい二項対立こそが、日本社会においては曲者なのです。 狭い価値観に縛られる上流階級と地域コミュニティ分かりやすさであったり、説明のしやすさというのは既存のレールに乗せられやすいです。本当はハイコンテストな、階級やコミュニティ毎の文脈が

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五輪騒動に学力の衰退を憂う

森喜朗氏が五輪組織委員会会長を辞任し、その後任人事について混乱が続いています。当初は密室で川淵三郎氏への禅譲が進められようとしましたが、そのプロセスを問題視されて白紙に戻されました。 ジェンダー以前にムラ社会から脱却できてないこの問題を見聞きするにつけ、日本の知性が劣化していると世界に対して表明しているようなものだ、と感じてしまいました。国際大会の顔役である組織委員会会長のポストが、まるでムラ社会の長を決めるようなプロセスで担われていることが明らかになったからです。 それ

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なぜ女性の参加する会議は長いのか

東京五輪組織委員会・森喜朗会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と、女性蔑視とも受け取れる発言をして問題となっています。 男性中心社会の会議が短い理由森氏は言わずと知れた総理経験者であり、政治の世界をずっと生きてこられています。政治家としては頂点に上られたということもあり、様々な役職を歴任されています。今回の東京五輪組織委員会も、最後のご奉公ということで引き受けられたのでしょう。 政治の世界を始め、男性中心の集合体においては忖度や不文律といったハイコンテク

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