サイエンスとプラグマティズムの間で

実験家・プラグマティスト。思考実験や社会実験を繰り返しながら、実用に向けた試行錯誤を実…

サイエンスとプラグマティズムの間で

実験家・プラグマティスト。思考実験や社会実験を繰り返しながら、実用に向けた試行錯誤を実際の体験として積み重ねることが好きです。呟きは主にThreadsで @taishibrian お問合せ⇒https://note.com/taishibrian/message

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「能登半島は見捨てるべき」なのか

元日に発生した能登半島地震、半月が経った現在でも水道や道路のインフラは寸断され、救助活動もままならない状況で復興などはさらに先の話になっています。一部では能登半…

京アニ事件が死刑執行されない事情

2019年7月に発生した京都アニメーション放火事件は、36名死亡という近年稀に見る凄惨な殺人事件です。犯人として逮捕された青葉真司被告は、全身火傷で死の淵をさまようも…

月末は「終わらせる日」にする。

いつしか様々なサービスがサブスクになって、私たちの生活を取り囲んでいます。動画を観たければNetflix、読書したければKindle Unlimitedといった、従来であればレンタル…

ペットのいる家庭に必要な50%自給自足

我が家には1匹の犬(中型犬)と5匹の猫がいて、災害については他人事ではありません。自宅は高台に立地しており、避難するよりも自宅でのレジリエンスを上げていくことが…

アフターコロナだからこその「やり取り」の大切さ

あけましておめでとうございます。2023年はコロナ禍が終息し、日常生活を取り戻した1年となりました。コロナ禍において普及した、リモートワークやワーケーションなんて慣…

『地方創生』時代の終焉

10年以上ローカルの現場に携わってきて、コロナ禍が起こって完全に状況が置き換わった感があります。具体的には、地域のインフラをはじめとした様々な基幹構造がもはや持続…

阪神タイガースという幸福

阪神タイガースが日本シリーズ第7戦でオリックスバファローズを下し、悲願の日本一を達成しました。前回1985年から実に38年ぶり、当時小学生だった私も立派な中年となりま…

絶望の王・ゴジラの復活(ゴジラ-1.0レビュー)

『シン・ゴジラ』からは7年ぶりとなる、国内版ゴジラ新作『ゴジラ−1.0』が公開されました。大人の事情でこれだけの期間が空いてしまったようですが、前作を超えることは無…

2023年阪神タイガースのドラフト予想

2023年圧倒的な強さでセ・リーグ制覇した阪神タイガース、連覇さらには黄金時代を築くためには、継続的な補強は欠かせません。その大きな柱となるのはドラフトであることは…

「2053年・シン日本沈没」企画書

キャッチコピー:相次ぐ災害と戦争で国家と環境がせめぎ合う近未来。日本文化の価値を見直すロードムービー的フィクション。 あらすじ:2053年、気候変動の影響で紛争は多…

ポスト・ジャニーズ事務所な芸能界

ジャニー喜多川前代表の性加害問題に揺れるジャニーズ事務所、芸能界に対して陰に日向に大きな影響力を及ぼしてきた存在だけに、その存亡の危機は芸能界の勢力図が一変する…

阪神タイガースはなぜ優勝したのか

2023年セ・リーグは、阪神タイガースが優勝しました。球団としては2005年以来18年ぶり、岡田監督は再就任1年目での快挙でした。岡田監督が常々口にしていた“アレ”はチー…

福島原発付近の放射性物質はどうなったのか

数年前、福島第一原発から30km圏内にある森林組合の復興をお手伝いしました。2011年の原発事故以降、宅地や農地は除染が進められてきました。黒いフレコンバッグが積まれた…

阪神タイガースを変えた2013“神ドラフト”

2023年ペナントレースも大詰め、我らが阪神タイガースは18年ぶりのアレに向かってマジックを減らしつつあります。今年就任した岡田監督の手腕もさることながら、その中心に…

あの日、諦めずにアフリカを出た先祖がいた。

私たち人類は、ホモ・サピエンスという種族です。近縁にはネアンデルタール人やデニソワ人など、すでに絶滅したけど人類の遺伝子に数%ほど交雑している亜種も存在します。…

日本人は「海」をもっと理解した方が良い

上野の国立科学博物館で開催されている特別展「海−生命のみなもと−」を観てきました。海の展示なのに、宇宙のはやぶさプロジェクトから始まる、何ともスケールの大きな内…

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「能登半島は見捨てるべき」なのか

元日に発生した能登半島地震、半月が経った現在でも水道や道路のインフラは寸断され、救助活動もままならない状況で復興などはさらに先の話になっています。一部では能登半島のような過疎地域に対して、多額の復興予算をかけてインフラや防潮堤などを整備するのはコスパが合わない、といった東日本大震災のときにも聞こえた議論が出始めています。 能登半島ほど生物多様性を象徴する場所はない個人的に、能登半島は数回訪れたことがあり、とても気に入っています。まず食べ物がとても美味しい、というのも日本海の

京アニ事件が死刑執行されない事情

2019年7月に発生した京都アニメーション放火事件は、36名死亡という近年稀に見る凄惨な殺人事件です。犯人として逮捕された青葉真司被告は、全身火傷で死の淵をさまようものの、医師団の懸命な治療によって一命を取り留め、多くの被害者遺族と裁判で向き合っています。2024年1月には京都地裁により死刑判決が下され、被告側弁護人から即日控訴を受けて大阪高裁に舞台が移される見込みとなっています。 日本の司法が揺らぐ、相次ぐ冤罪事件警察から送致された事件を調査する検察、そして量刑を判断する

月末は「終わらせる日」にする。

いつしか様々なサービスがサブスクになって、私たちの生活を取り囲んでいます。動画を観たければNetflix、読書したければKindle Unlimitedといった、従来であればレンタルだったり購買していた趣味の分野でも月額課金が当たり前になっています。 同様に、食品や家具、クルマさらには旅行といった分野にまでサブスクは広がっており、そのための買い物や手配の手間を考えると合理的なものも選択肢が多くなっている印象です。様々なものを所有するのがステイタスだった時代に比べて、ミニマリ

ペットのいる家庭に必要な50%自給自足

我が家には1匹の犬(中型犬)と5匹の猫がいて、災害については他人事ではありません。自宅は高台に立地しており、避難するよりも自宅でのレジリエンスを上げていくことがペットと暮らす上では重要と判断し、水とエネルギーの50%程度を自給できる体制を構築しました。 雨水タンクの設置雨水タンクは自治体の設置補助金を活用して、200Lの大型のものを設置しました。東京都内であればおよそ1/2程度まで補助されるので、50,000円程度のものを25,000円ほどで購入できました。雨樋から流れるパ

アフターコロナだからこその「やり取り」の大切さ

あけましておめでとうございます。2023年はコロナ禍が終息し、日常生活を取り戻した1年となりました。コロナ禍において普及した、リモートワークやワーケーションなんて慣習も何だか懐かしく感じてしまいます。 個人的には、もともと社交的な性格でもないために没交渉になってしまった友人知人も多く、今年はもっとリアルに会って話す機会を設けていきたいと考えています。もちろん、オンラインでのミーティングやチャットといったツール面での発展も大きく見られた昨今ですが、よりアナログかつ直接的な「や

『地方創生』時代の終焉

10年以上ローカルの現場に携わってきて、コロナ禍が起こって完全に状況が置き換わった感があります。具体的には、地域のインフラをはじめとした様々な基幹構造がもはや持続不可能に陥っており、根本原因としての人手不足がのっぴきならないところまできている実感を、各地を再訪するなかで非常に強く感じます。 それとともに、従来の地方創生というデフレ経済下における政策パッケージが完全に機能しなくなっている実情も明らかになっています。国が国債を発行し、政府支出という税収の再分配から雇用創出や事業

阪神タイガースという幸福

阪神タイガースが日本シリーズ第7戦でオリックスバファローズを下し、悲願の日本一を達成しました。前回1985年から実に38年ぶり、当時小学生だった私も立派な中年となりました。思えば、バース・掛布・岡田のバックスクリーン3連発を見た次の日に縦縞のパジャマを着るようになり、長い暗黒時代を経て勝てそうで勝てない21世紀初頭、、氷河期世代の人生と歩調を合わせるような阪神タイガースの成績でした。 そんな自分自身の振り返りはさておき、この日本一を達成してくれた素晴らしいチームのメンバーそ

絶望の王・ゴジラの復活(ゴジラ-1.0レビュー)

『シン・ゴジラ』からは7年ぶりとなる、国内版ゴジラ新作『ゴジラ−1.0』が公開されました。大人の事情でこれだけの期間が空いてしまったようですが、前作を超えることは無理難題であるのも事実でしょう。そんな高いハードルをいとも簡単に超えてきた印象です。 火力では敵わない相手に立ち向かう勇気舞台となったのは終戦まもない1940年代後半、焼け野原となった日本では軍備が解体され、対ゴジラの主戦力となる自衛隊も組織されていません。まさしくゼロの状態のところにゴジラが上陸し、復興が始まって

2023年阪神タイガースのドラフト予想

2023年圧倒的な強さでセ・リーグ制覇した阪神タイガース、連覇さらには黄金時代を築くためには、継続的な補強は欠かせません。その大きな柱となるのはドラフトであることは言うまでもなく、近年のドラフト成功が現有戦力の充実に結び付いています。 阪神タイガースの補強ポイント年齢分布としては若く戦力が揃っているとは言え、補強ポイントは明確に存在します。大卒年齢の2001年生まれでは右投手、右の内野手、左の外野手が不足しており、レギュラークラスが離脱した場合のバックアップや若手の競争環境

「2053年・シン日本沈没」企画書

キャッチコピー:相次ぐ災害と戦争で国家と環境がせめぎ合う近未来。日本文化の価値を見直すロードムービー的フィクション。 あらすじ:2053年、気候変動の影響で紛争は多発し、流動化する国際情勢。人口減少する日本は食糧とエネルギーの自給を目指すものの、行政機能は失われ大企業に担われる地方都市に人口が集中するようになる。そこに南海トラフ地震が発生し混乱に陥る日本列島に対して、ロシア軍閥がクーデターを仕掛け北海道が独立宣言を出す事態へと発展する。 日本海の要衝、佐渡島の海上保安庁基

ポスト・ジャニーズ事務所な芸能界

ジャニー喜多川前代表の性加害問題に揺れるジャニーズ事務所、芸能界に対して陰に日向に大きな影響力を及ぼしてきた存在だけに、その存亡の危機は芸能界の勢力図が一変する可能性を秘めています。そのポジションを奪う一番手として挙げられるのがEXILEや三代目JSoulBrothersを擁するLDHであり、早速HIRO氏が代表復帰するなど機を見るに敏な動きを見せています。 また虎視眈々と日本エンタメ市場を狙っている黒船的存在として、韓国勢も見逃せないでしょう。NiziUを誕生させたJYP

阪神タイガースはなぜ優勝したのか

2023年セ・リーグは、阪神タイガースが優勝しました。球団としては2005年以来18年ぶり、岡田監督は再就任1年目での快挙でした。岡田監督が常々口にしていた“アレ”はチームスローガンになり、また流行語大賞にノミネートされることも確実でしょう。「憧れるのをやめましょう」とどちらが票を集めるか注目です。 岡田監督はオーソドックスな戦術を好み、選手の守備位置や打順をほぼ固定して使うなど、昭和スタイルな王道野球が信条です。そこに最先端の選手マネジメントやモチベーション維持といった戦

福島原発付近の放射性物質はどうなったのか

数年前、福島第一原発から30km圏内にある森林組合の復興をお手伝いしました。2011年の原発事故以降、宅地や農地は除染が進められてきました。黒いフレコンバッグが積まれた光景に見覚えのある人もいるでしょう。 この除染土は約30万㎥にのぼり、福島県内の同一自治体の公有地等に保管されています。一部、県外に運び出されたものについては地下に厳重保管されるといった形で、線量をモニタリングしつつ管理されています。 放射性セシウムはどうなったのか原発事故以降、よく話題に上がっていたのが放

阪神タイガースを変えた2013“神ドラフト”

2023年ペナントレースも大詰め、我らが阪神タイガースは18年ぶりのアレに向かってマジックを減らしつつあります。今年就任した岡田監督の手腕もさることながら、その中心にはドラフトによって獲得した球団生え抜きの選手たちの活躍が目立ちます。 阪神タイガースの暗黒時代阪神タイガースは2003年に故星野監督の下、セ・リーグ制覇するまでは最下位が定位置の弱小球団でした。1985年の日本一翌年から2002年までの17年間で最下位の6位を10回も経験するなど、まさに暗黒時代と呼ばれる体たら

あの日、諦めずにアフリカを出た先祖がいた。

私たち人類は、ホモ・サピエンスという種族です。近縁にはネアンデルタール人やデニソワ人など、すでに絶滅したけど人類の遺伝子に数%ほど交雑している亜種も存在します。そして我らが祖先であるホモ・サピエンスは、アフリカが起源であることが分かっています。 一度目の“出アフリカ”は失敗していたアフリカ大陸で誕生した人類は、ユーラシア大陸への進出を試みます。現在でも同様ですがアフリカ大陸からユーラシア大陸に出るためには、エジプト北部のスエズを通るか、紅海の入口にあるバブ・エル・マンデブ海

日本人は「海」をもっと理解した方が良い

上野の国立科学博物館で開催されている特別展「海−生命のみなもと−」を観てきました。海の展示なのに、宇宙のはやぶさプロジェクトから始まる、何ともスケールの大きな内容でした。 人間のなかに生物進化の過程が内包されている近年の研究では、人間を含む真核生物は複数の単細胞生物(原核生物)が組み合わさり、細胞体のなかに複数の役割を分担するように共生することで進化が進んでいったと考えられています。ミトコンドリアのような細胞内小器官は、その進化の証明と言われています。 16時間ダイエット