サイエンスとプラグマティズムの間で

実験家・プラグマティスト。思考実験や社会実験を繰り返しながら、実用に向けた試行錯誤を実際の体験として積み重ねることが好きです。呟きは主にThreadsで @taishibrian お問合せ⇒https://note.com/taishibrian/message

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分断をやめて共助を育むために猫を愛でる

店の語源は「見せ」、製造工程を見せることが信用に繋がった

昭和の“化石”をどう処理するのか、『罪の声』が問いかける

東京以外の地方が生き残るために取るべき戦略とは

分断をやめて共助を育むために猫を愛でる

2021年、あけましておめでとうございます。静かな正月ですね。2020年は世界的にも大変な年になりましたが、個人的にはここ数年はまだまだ影響が残ると読んでいます。 分断を加速させる感染症2020年は感染症によって混乱が起き、世界各地で分断が大きくなりました。アメリカでは大統領選挙が行なわれ、ヨーロッパではBrexsitから端を発し統治構造が揺らぐといった状況となっています。国内に目を向ければ、7年8ヶ月間も首相を務めた安倍氏が退任して菅新首相が誕生するといった変化がありまし

モテる地域、モテない地域

この秋はワーケーションのモニター調査で、何ヵ所かの地域に滞在しました。奈良県奈良市、京都府京都市、山梨県甲府市、広島県福山市、広島県神石高原町、北海道ニセコ町、愛知県名古屋市、三重県鳥羽市、兵庫県新温泉町と様々な特徴のある地域を訪問しました。 ワーケーションの7類型「ワーケーション=ワーク(仕事)×バケーション」の造語であることは、菅首相が会見などでも言及して認知度も広まってきています。一方で地域に足を運びつつもホテルなどに籠って仕事をしているのは、単なる出張のような扱いに

最近の愉しみ、動画編集

最近、あちこちに旅行・出張に行くケースが再び増えてきたこともあって、動画を撮るようにしています。主な機材としては、新発売のDJI POCKET2をメイン装備にしつつ、ドローンが飛ばせるところではMAVIC MINIで撮影をしています。 スマホ上での編集作業が劇的にラクになった撮った動画はDJI Mimoというアプリで簡単に加工しています。ハイパーラプスのように撮影時に選ぶ方法と、再生速度や色味を後から編集するやり方がありますが、いずれにしても撮影時やスマホ上でサクッと編集で

店の語源は「見せ」、製造工程を見せることが信用に繋がった

宮本常一著『イザベラ・バードの旅『日本奥地紀行』を読む』のご紹介です。『日本奥地紀行』は面白いですが読むには難解な部分もあるため、民俗学者・宮本常一さんの視点で解説してもらえると解像度が格段に上がって、明治時代になったばかりの日本の姿が浮かび上がってきます。 男性が子育てにコミットする地域社会私は、これほど自分の子どもをかわいがる人々を見たことがない。子どもを抱いたり、背負ったり、歩くときは手をとり、子どもの遊戯をじっと見ていたり、参加したり、いつも新しい玩具をくれてやり、

昭和の“化石”をどう処理するのか、『罪の声』が問いかける

映画『罪の声』を観ました。小栗旬さん・星野源さんのダブル主演で、野木亜紀子さん脚本ということで楽しみにしていました。以下、ネタバレなしで感想を記します。 グリコ・森永事件という闇この映画は1984年に発生したグリコ・森永事件をモチーフにしており、35年経って時効を迎えたこの事件の真相に対して小栗旬さん演じる新聞記者と、事件に声を使われた子どもだった星野源さん演じるテーラーが別々にアプローチしていきます。 1984年当時は私も小学生で、連日キツネ目の男などが報道されていたこ

東京以外の地方が生き残るために取るべき戦略とは

このようなエントリーは定期的に話題になりますね。東京と地方の格差を嘆き、その叫びが更なる分断を生んでいく連鎖。個人的には、日本という国のせいにするヒマがあったら、他者との相対評価のなかで自分の幸せを見つけようという、自分自身にかけられた呪いを解くことをおススメします。 日本から捨てられた土地など存在しない実は、この書き手の出身地のような地域のまちづくりを担ったことがあります。北海道など北国の自治体はどこもそうですが、行政予算の半分以上が国からの交付金で賄われており、さらに除