サイエンスとプラグマティズムの間で

実験家・プラグマティスト。思考実験や社会実験を繰り返しながら、実用に向けた試行錯誤を実際の体験として積み重ねることが好きです。呟きは主にThreadsで @taishibrian お問合せ⇒https://note.com/taishibrian/message

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記事一覧

起業家たちの夏

田原総一朗さんの記事を読みました。 今の起業家は松下さんや盛田さんに似ている 彼らが大事にしているのは、金儲けよりもソーシャルインパクトだ。本当はボランティアでやりたいが、それでは長続きしないからと、ソーシャルビジネスという形態で行っている。 たしかに、近年はソーシャルインパクトを目指す起業家が増えているように感じます。職業に貴賤なしとはいえ、ソーシャルゲームでモラルハザードを誘って利益を極大化するよりは、社会課題を解決しながら全体最適を目指す方が、長期的に見ても人生の満

Kindle paperwhiteで読書環境が激変

今さらながらのエントリで恐縮ですが、Kindle paperwhiteを購入しました。これまでもタブレットなどで雑誌類を中心に電子書籍は読んでいたのですが、タブレットだと片手で持つには重かったり他のアプリなんかもあったり電池の持ちが悪かったりで、なかなか集中して読書できなかったのでした。 これまでは月10冊ペースで紙の本を読んでおり、paperwhiteを購入してからは2-3倍のペースで読めるようになりました。また紙の本に比べると書籍代が安いということもあり、1クリックで購

デマ情報から正しい知識を得る

少し前に「肉の量を増やすために遺伝子操作された牛」というキャプション付きで以下の画像がTwitterなどで拡散されていました(拡散したTwitterユーザはすでにアカウントが存在せず)。 この牛はBelgian Blueと呼ばれるベルギー原産の短角牛で、19世紀に生まれた突然変異の牛から品種改良を重ねてこの筋肉隆々の姿になったそうです。遺伝子操作をされているというわけではなく、ミオスタチンという骨格筋の成長を制御するタンパク質が機能しない形質を選択的に品種化していった結果で

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農村回帰の今昔物語

立場的によく、「都会と田舎どっちが良いですか?」というようなことを聞かれます。和食と洋食を比べるようなもので、気分によって変わる程度の話なのですが、そうやって聞かれるとどっちかを選ばなければいけなくなるような気分にさせられますね。 まぁそんな与太話程度であれば良いのですが、どこかの場で議論したりオンラインで意見を主張するような場合には断定的な物言いが強いということもあって、「都会は疲弊している」「田舎は廃れる一方だ」といった過激な内容に発展してしまうこともあります(個人的に

政府に不満があるならボイコットしよう

集団的自衛権の解釈容認など、衆参両議院において安定多数を確保する与党の政策決定が数多くの波紋を広げています。正確に言えば、2012年の衆院選挙の結果によって集団的自衛権の容認などの安保政策が進んでいくことは規定路線だったわけですが、憲法によって明確に否定されている集団的自衛権を閣議決定で解釈するという手法は、さすがにやり過ぎという印象です。 このような政府のやり方に対して、一般市民が抗議する手法にはどのようなものがあるのでしょうか。現在進行形で行なわれているものとして、国会