野次猫コラム

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大型タンカーとタグボートの姿に大企業の未来を見る

大型タンカーとタグボートの姿に大企業の未来を見る

世界の物流大動脈・スエズ運河で大型タンカーが座礁したとして話題となりました。3月23日に座礁したエバーグリーン号は、3月28日のスーパームーンによる満潮によって何とか離脱することができました。この1週間程度の停滞によって、損失額は10億ドルを超えるとみられます。 大型タンカー≒大企業というメタファー このニュースを目にしたとき、行き詰まる大型タンカーが大企業の姿と重なりました。進路変更もままならず、浅瀬に乗り上げて座礁した様子は、収益性の悪化した既存事業からなかなか方向転

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感受性格差の時代

感受性格差の時代

緊急事態宣言が明けて、桜も満開となっています。さっそく、新宿御苑に行って色鮮やかな桜を楽しみました。緊急事態宣言中は閉園していましたが、現在は予約制での入場制限を実施しており、今日も家族連れや桜の開花を待ちわびた人たちが数多く訪れていました。 移動ができなくなるとクリエイティビティを失う 思えばこの1年は、制約条件がかけられた状態での行動を余儀なくされてきました。リモートワークや在宅勤務が一般的になる一方で、外出や長距離移動についても制限されるような風潮がありました。個人

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五輪騒動に学力の衰退を憂う

五輪騒動に学力の衰退を憂う

森喜朗氏が五輪組織委員会会長を辞任し、その後任人事について混乱が続いています。当初は密室で川淵三郎氏への禅譲が進められようとしましたが、そのプロセスを問題視されて白紙に戻されました。 ジェンダー以前にムラ社会から脱却できてない この問題を見聞きするにつけ、日本の知性が劣化していると世界に対して表明しているようなものだ、と感じてしまいました。国際大会の顔役である組織委員会会長のポストが、まるでムラ社会の長を決めるようなプロセスで担われていることが明らかになったからです。

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なぜ女性の参加する会議は長いのか

なぜ女性の参加する会議は長いのか

東京五輪組織委員会・森喜朗会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と、女性蔑視とも受け取れる発言をして問題となっています。 男性中心社会の会議が短い理由 森氏は言わずと知れた総理経験者であり、政治の世界をずっと生きてこられています。政治家としては頂点に上られたということもあり、様々な役職を歴任されています。今回の東京五輪組織委員会も、最後のご奉公ということで引き受けられたのでしょう。 政治の世界を始め、男性中心の集合体においては忖度や不文律といったハイコン

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医療従事者に感謝するドラマ

医療従事者に感謝するドラマ

Netflix強化月間の最後を飾るのは、『賢い医師生活』です。すでにシーズン2の公開が決まっている人気ドラマで、コロナ禍での病院の実態について理解できるオススメな内容となっています。 医者も人間であり、食事もすれば恋もする 韓国ドラマは食事シーンがとても美味しそうなものが多く、このドラマも多分に漏れずよだれが出そうな様々なメニューが出てきます。5人の仲間たちが集まり、いろいろ食べながら掛け合いのように物語が展開していく様子は軽妙ですが、ときにシリアスかつユーモアなやり取り

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分断後のアメリカはどこに向かうのか

分断後のアメリカはどこに向かうのか

Netflixで映画『ヒルビリー・エレジー』を観ました。合衆国中部のプア・ホワイト(貧困白人層)のリアルな暮らしと鬱屈、貧困が再生産されていく様子を描いたベストセラーの映像化です。 大統領が代わって起こること アメリカ合衆国では、バイデン新大統領が誕生しました。プア・ホワイトと呼ばれる貧困層に支持されてきたトランプ前大統領は、選挙後も様々な混乱をもたらしてホワイトハウスを去っていきました。民主党・リベラル派のバイデン大統領に代わったことで、パリ協定への復帰や経済停滞に対す

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韓国版・半沢直樹『梨泰院クラス』

韓国版・半沢直樹『梨泰院クラス』

この年末年始はNetflixの動画を観まくっていました。中でもオリジナルコンテンツとしての韓流ドラマにハマり、『スタートアップ:夢の扉』『愛の不時着』『梨泰院クラス』『バガボンド』と一気に観てしまいました。 多様性を前提としたチームをつくる 『梨泰院クラス』は、国籍や性別、犯罪歴といった様々な要素を乗り越えた仲間たちが、外食業界でのトップを目指して突き進んでいく青春群像劇です。父親の仇である巨大企業のトップに復讐を果たす姿は、“韓国版・半沢直樹”と呼ばれて人気を博しました

最近の愉しみ、動画編集

最近の愉しみ、動画編集

最近、あちこちに旅行・出張に行くケースが再び増えてきたこともあって、動画を撮るようにしています。主な機材としては、新発売のDJI POCKET2をメイン装備にしつつ、ドローンが飛ばせるところではMAVIC MINIで撮影をしています。 スマホ上での編集作業が劇的にラクになった 撮った動画はDJI Mimoというアプリで簡単に加工しています。ハイパーラプスのように撮影時に選ぶ方法と、再生速度や色味を後から編集するやり方がありますが、いずれにしても撮影時やスマホ上でサクッと編

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昭和の“化石”をどう処理するのか、『罪の声』が問いかける

昭和の“化石”をどう処理するのか、『罪の声』が問いかける

映画『罪の声』を観ました。小栗旬さん・星野源さんのダブル主演で、野木亜紀子さん脚本ということで楽しみにしていました。以下、ネタバレなしで感想を記します。 グリコ・森永事件という闇 この映画は1984年に発生したグリコ・森永事件をモチーフにしており、35年経って時効を迎えたこの事件の真相に対して小栗旬さん演じる新聞記者と、事件に声を使われた子どもだった星野源さん演じるテーラーが別々にアプローチしていきます。 1984年当時は私も小学生で、連日キツネ目の男などが報道されてい

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鬼滅の刃、NiziProject、あつ森の共通点

鬼滅の刃、NiziProject、あつ森の共通点

映画『鬼滅の刃~無限列車編』が国内興収記録を塗り替えるほどの人気を集めています。原作マンガは累計1億部突破と、本編が最終回を迎えてもさらに過熱していっている状況です。 みんなで協力して共通の目標を達成する 同様にコロナ禍に見舞われた現在の日本社会において、ヒットしているコンテンツを俯瞰するとある法則に気付きます。NiziProjectにしても『あつまれ どうぶつの森』にしても、他者との協力を前提として共通の目標を達成していく、プロセスに参画することがウケているのです。

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