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野次猫コラム

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頭の中の整理用。気の赴くまま徒然に書いています。
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#プロ野球

阪神タイガースはなぜ優勝したのか

2023年セ・リーグは、阪神タイガースが優勝しました。球団としては2005年以来18年ぶり、岡田監督は再就任1年目での快挙でした。岡田監督が常々口にしていた“アレ”はチームスローガンになり、また流行語大賞にノミネートされることも確実でしょう。「憧れるのをやめましょう」とどちらが票を集めるか注目です。 岡田監督はオーソドックスな戦術を好み、選手の守備位置や打順をほぼ固定して使うなど、昭和スタイルな王道野球が信条です。そこに最先端の選手マネジメントやモチベーション維持といった戦

阪神タイガースを変えた2013“神ドラフト”

2023年ペナントレースも大詰め、我らが阪神タイガースは18年ぶりのアレに向かってマジックを減らしつつあります。今年就任した岡田監督の手腕もさることながら、その中心にはドラフトによって獲得した球団生え抜きの選手たちの活躍が目立ちます。 阪神タイガースの暗黒時代阪神タイガースは2003年に故星野監督の下、セ・リーグ制覇するまでは最下位が定位置の弱小球団でした。1985年の日本一翌年から2002年までの17年間で最下位の6位を10回も経験するなど、まさに暗黒時代と呼ばれる体たら

阪神タイガースの機動破壊「植田海」

6/27のDeNAベイスターズ戦、阪神タイガースは9回裏2死から守護神・山崎康晃投手を打ち崩し、この日スタメンに抜擢されたサンズが逆転3ランを放って劇的勝利を収めました。 この日まで阪神タイガースはわずか1勝しかしておらず、とくに打線の決め手不足は深刻な状況でした。そこで4番マルテ、5番ボーア、6番サンズと3人の外国人助っ人を並べるクリーンアップを形成し、長打力に期待する戦術を矢野監督は選択しました。 サンズのホームランを呼んだ、植田の盗塁この日の殊勲はサンズですが、その

阪神タイガースはなぜ人気があるのか

私は阪神タイガースファンです。最近は野球観戦に連れて行った甥っ子まで阪神ファンに感染させてしまうくらい、試合結果によって機嫌が左右される具合の熱狂さと表現すれば良いでしょうか。リーグ優勝は2005年以来、日本一に至っては1985年に唯一達成した程度の戦力的にはあまり強くない球団なのに、どうしてこれほど人気があるのでしょうか。 現在、日本でもっとも多いのは阪神ファン2019年の観客動員数をみると、宿敵・読売ジャイアンツを抑えて阪神タイガースがトップとなっており、一試合平均43