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板橋チャーハンのすすめ

板橋チャーハンについて以前書いたときから、その熱狂ぶりは加速しているように感じます。休日ともなると、丸鶴や丸福といった有名店には行列ができています。常連客とは平日と棲み分けができているみたいですが、店主の高齢化も相まって不定期営業の店も出てきています。

家賃を払わないで半チャーハンを出す

そもそもなぜ板橋区がチャーハンで有名なのか、それは町中華の隆盛と相関があります。板橋区には工場が多く、肉体労働者の集まる地域としてカロリー摂取できる町中華が数多く立地しました。東京23区のなかでは比較的土地代が安く、町中華も1階は店舗で2階は住居といった様態で営業しているところがほとんどです。

住居込みの店舗では家賃負担が発生せず、店舗併用住宅として固定資産税が減免されるとして、結果としてメニューの提供価格を安くできます。この不動産価格が転嫁されていない「家賃を払わない味」として、ラーメンと半チャーハンをセットにしても1,000円以下というコストパフォーマンスが可能となります。

町中華に押し寄せる代替わりの波

昭和の高度成長期に増加した町中華は、やがて代替わりしていきます。しかし前述のように、住居併用住宅として建てられた店舗では血縁者以外に賃貸することがなかなか難しく、水回りや出入り口を別にするといった追加リフォームが必要になるケースもあるため、店主の高齢化によって不定期営業となり、最悪シャッターが閉まった状態のまま放置されてしまう店舗もあります。

有名なところでは蒙古タンメン中本のように、もともとは板橋区の家族経営の町中華だった店が代替わりによってフランチャイズ化して都心部にも店舗を広げていったケースもあります。代替わりを経て果敢に攻めに転じて、客単価を上げることで雇用を創出する選択肢もありますが、当然そういった店舗は少数でしょう。

“チャーハンの町”としてまちおこしできるか?

チャーハンというメニューは絶妙で、あらゆる食材を使えるポテンシャルを秘めています。そして実はチャーハンを作ることでオムライスや麻婆チャーハンのような派生メニューにも展開できるわけで、もちろん麺類との相性も抜群なので様々な企画ができるでしょう。

板橋区は、志村みの早生大根のような在来野菜の復活に力を入れているように、意外と農業が盛んな地域です。隣の練馬区と併せて直売所を設置するなど、季節の野菜が穫れるため食農連携といった取組みも可能でしょう。さらに湖池屋など食品メーカーもあるため、商品開発といった展開も期待できます。

池袋駅から10分程度でアクセス可能な板橋区だからこそ、暮らしに近い絶妙な距離感でのタイパ・コスパの良い町中華巡りができそうです。もちろん、地元民が行くような住宅街の隠れた名店はまだまだありますよ〜


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