信用と信頼の違い、手っ取り早い関係性をつくり直す
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信用と信頼の違い、手っ取り早い関係性をつくり直す

猫の地域経済研究所(ネコノミーラボ)

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。新しい年の抱負なんかは掲げなくなって久しいのですが、2022年はもっと更新していこうと考えています。

ラーメン屋で感じた、信用の重要性

年末に馴染みのラーメン屋さんに行ったときに、財布を忘れてしまったことに気づきました。何度も通っているので顔なじみになっており、店主は次来たときに払ってくれれば良いよ〜と言ってくれました。(その時はスマホを持っていたので、隣のコンビニATMでお金をおろして事なきを得ました。)

昔ながらの味が好きなのです

これはつまり、何度も通っていていつもちゃんと支払うといった取引実績があり、リスクの低い相手だと店主が見做してくれたということでしょう。これがチェーン店だったり初見の店だと、また違った対応になっていたかもしれず、個人として財布とは別に千円札をしまっておく等のリスクを下げる対策が必要となります。

信用は資本主義の根幹

不動産の建築費用借入れをした際、金融機関に様々な書類を提出しました。予算計画や使途、土地の評価額、個人としての資産状況、家族の資産に至るまで徹底的に調べられ、貸倒しリスクが低いと判断された結果、晴れて数千万円の資金を調達することができました。

このようなクレジットマネーこそが資本主義を成立させてきたわけで、多くの企業や不動産もこの信用経済によって需要を創出し消費を促すことで私たちの社会は回っています。そして個人としてのリスクを低減させるために、名の通った大企業に就職して年収を上げていくことが正しい選択肢でした。

起業家界隈でみた信頼経済

一方で10年以上経営者として新規事業創出を手掛けていくうちに、資本市場には別のロジックがあることを知ります。「この人のやることなら」、「こいつの考えは面白い」といった不確実だけど属人的な判断で数千万円を預けるような投資家が存在しているのです。リターンやリスク云々といった話は抜きにして、個人としての信頼に対してお金を回している経済です。

個人的にも新しいことをやるとしたら二つ返事で乗っかってくれそうな知人は数人思いつきます。そこには様々な書類を用意したり役職が上の人への承認を得るために時間をかけるといったリスクを減らすプロセスは要りません。過去に一緒に仕事してちゃんと結果を出したり、失敗してもリカバリーして何とかするといった姿勢を見てくれていた人々なので話が早いのです。逆にこちらとしても下手なことはできませんし、その信頼に報いたいと覚悟を持てる関係性です。

近年のSNSの情勢と変遷

これまではそのような信頼の置ける知人たちとはFacebookで繋がっていました。なんとなくの近況や普段考えていることを掲載すると、それを拾ってもらって次の展開に繋がるケースもありました。とくに在宅が多くなり、対面で会うことが制限される中でオンラインでのコミュニケーションは活発になっていきました。(ClubHouseなんてのもありましたね…)

それとともに見えてきたのは、Facebookのアルゴリズムが偏っているということです。世の中や将来に対する不安を煽るような論調は多く露出される一方で、理性的に分析したり事実に基づいた内容はあまり顧みられないといった、営利企業としての姿勢が露骨になってきたなぁと実感する機会が増えました。

個人的に信頼関係のあった知人たちも情報発信を控えるようになり、タイムラインには良く知らない専門家の意見をシェアするような書き込みが並ぶ様を眺めるうちに、自分自身の居心地が良かった空間はここにはなくなってしまったと感じるようになりました。

一周回ってTwitterに戻ってきた

そんなこんなでFacebookにはあまり真面目な投稿はしなくなり、何を食べただの犬猫の写真ばかりを上げるようになっていました。プライベートな内容も含まれてくるのでシェア先も限定にしていくと、途端にこれまでのような飛び道具的な発展性が失われていきます。オンラインで盛り上がって新しい企画ができてしまうといった、セッションのような機会がなくて面白くないのです。

悶々とした想いを20代の知人に相談したら、やっぱりTwitterですよという答えが返ってきました。Facebookはむしろ人間関係でフォローし合わなければいかないので息苦しく年上ばかりがいるといった印象で、若い世代はむしろTwitterで新しい繋がりを得て面白い企画を考えるのだそうです。

個人的には震災直後からの様々な騒動も知っていて、Twitterから一時離れた経緯もあったためにむしろ新鮮に感じました。Facebookがあの頃のTwitterみたいな雰囲気になりつつあるのに対して、Twitterはもっとカジュアルにフォローしたり情報発信できるので飛び道具的な面白さという点ではこちらなのではないかと思い直しました。

オンライン中心で信頼関係をどのようにつくるのか

恐る恐るTwitterを再開するなかで、3000ほどのフォロワーの大半がアクティブではない現実にも気付きます。過去にコツコツと地域の現場から発信していた情報を経て積み上げたネットワークは、なくなっていました。(正確には、当時の付き合いはFacebookに移行しており、さらに皆それぞれステージが変わっている。)これは改めてゼロベースで再出発すれば良いのかと思い直し、Twitterでの情報発信を始めています。

個人的に話を盛ったり、大言壮語をぶち上げて多くの衆目を集めるといったコミュニケーションは苦手なのでできません。でも事実を積み上げてちゃんと結果を出す、約束を守るといった地道な取組みこそが信頼という貯金を殖やしていくことにようやく気付きました。

オンラインのコミュニケーションから信頼関係を構築するためには、やはりリアルな場が必要なのだとも認識しています。幸いにもそのような場を少しずつつくることができているので、このオンラインの企画をどんどん現場に落とし込むような動きを通じて、新しい信頼の置ける知人たちを増やしていきたいと考えています。

2022年もよろしくお願いいたします。

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にゃんだ?
猫の地域経済研究所(ネコノミーラボ)
1977年シアトル生まれ。地域イノベーション企業家。林業合コン、棚田deセグウェイ等の過疎地ビジネスを経て、行政トップの右腕、大学教員と産官学を経験。犬猫が地域に生き残る寛容な社会を目指すネコウヨです。