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菜食兼備のススメ

明けましておめでとうございます。2023年もよろしくお願いいたします。本年、ゆるっと始めようと考えているのは、菜食主義です。といっても厳格なものではなく、フレキシタリアンと呼ばれる植物性食品を中心としたライフスタイルです。

思想信条ではなく、現実的な課題として

気候変動において、全世界における温室効果ガスのうち畜産業由来は14%程度と言われています。とくに牛肉は環境負荷が非常に高く、肉1kgを生産するのに約20kg分の二酸化炭素を排出します。また牛のゲップに含まれるメタンガスは二酸化炭素に比べても大きな影響があります。

さらに、気候変動よりも深刻な生物多様性の損失や窒素・リン等の海洋流出という課題に対しては、畜産業の寄与度はさらに高まります。プラネタリー・バウンダリー上の重点分野に適応していくためには、畜産業における環境負荷を減らしていくことは必須となります。

食味の向上にビックリする植物性食品の進化

近年、高齢者はタンパク質を積極的に摂取することが推奨されています。その場合にも畜産由来ではなく、植物由来の代替食品の選択肢が増えています。たとえばヴィーガンチーズは、すでに乳由来のチーズよりも美味しいほどにレベルアップしています。同様に、大豆ミートも一般的なスーパーで入手しやすくなってきています。

また海藻類も意外とタンパク質を豊富に含んでおり、日常的に食べるおやつを海藻類に変える選択によって、無理なく植物性食品を選ぶことも可能です。タンパク質は夕食に偏って摂取する傾向にありますが、実は1日のうち均等に食べた方が筋組織の維持に効果的なので、夜にガッツリと肉を食べるよりも、朝昼にちゃんと食べた方が良いのです。

世界の食料危機に備えるために、先んじて楽しむ

何だか悲観的なデータばかり並べてしまいましたが、こういった代替食品のポテンシャルをもっとも発揮できるのは、実は和食なのではないかと考えています。たとえば精進料理のように、動物性食品を使わずにフルコースが楽しめるものもあります。

某カップ麺メーカー開発職の経験がある私は、謎肉と呼ばれる具材が大豆由来でありとてもポテンシャルが高いことは理解していました。一方で青臭さが課題で、味噌や塩麴等の発酵食品と混ぜるのが有効です。こういった和食文化を背景としたレシピ開発をしていくのは、今後さらに需要が高まっていくことでしょう。

日本では人口減少がはじまっていますが、世界では2050年には人口90億人を突破するのではないかと予測されています。そして半数以上が都市の中流階層へと流入すれば、現在の西洋型の食事をベースにした畜産がサステナブルではないことは明白です。日本が未来の地球に役立つ存在であるためにも、率先して菜食主義的なライフスタイルを実践していくのは合理的判断だと考えています。


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