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野良猫の地域おこし研究

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地域活性化・地域おこしに必要な視点や、独自の強みを見出すための方法論についてまとめています。
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#震災

「能登半島は見捨てるべき」なのか

元日に発生した能登半島地震、半月が経った現在でも水道や道路のインフラは寸断され、救助活動もままならない状況で復興などはさらに先の話になっています。一部では能登半島のような過疎地域に対して、多額の復興予算をかけてインフラや防潮堤などを整備するのはコスパが合わない、といった東日本大震災のときにも聞こえた議論が出始めています。 能登半島ほど生物多様性を象徴する場所はない個人的に、能登半島は数回訪れたことがあり、とても気に入っています。まず食べ物がとても美味しい、というのも日本海の

災害の記憶は風化するもの、という前提

3月11日は、東日本大震災が起こった日。今は多くの人々があの日を思い起こし、また2011年3月11日当日のことをハッキリと覚えている人も多いでしょう。7年前の3月10日であれば記憶も曖昧になっているところ、あの地震と津波の衝撃は今でも思い出すと心が揺れ動きます。 そのときに感情を持つ人々の一次情報7年前の3月10日ではなく、73年前の1945年3月10日は何が起こった日か知っていますか?この日は東京大空襲があり、10万人もの人々が亡くなっています。東日本大震災に比べても死者

「不撓不屈のむら」で炭焼きを学ぶロマン

現在、福島県川内村で炭焼きを学ぶ修業をしています。炭焼きの師匠に習いながら、その生活文化を次世代に受け継いでいくための映像や聞き書きアーカイブを進めていきたいと考えています。 外部に対する依存に気づかされた震災最近は雪が降ったりして、交通機関が寸断されたり生活物資の供給が滞ったりと、日常生活に支障をきたすケースを時々体験します。そのときに思い出すのが5年前の震災の際に、家まで歩いて帰ったことであったり、物資や電力供給が不安定になって不便な思いをした記憶です。自分たちの便利な

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