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野良猫の地域おこし研究

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地域活性化・地域おこしに必要な視点や、独自の強みを見出すための方法論についてまとめています。
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#北海道のここがえーぞ

4つの海外拠点を持つ北海道の小さな町

北海道東川町に視察に行きました。「写真の町」として30年以上、高校生向けの写真甲子園を開催し、北海道内では珍しく人口増加している町です。廃校を活用した文化施設や小学校を新築してスポーツ教育の施設を併設した校舎、モンベルのショップを誘致した道の駅など、様々な取組みの一端を見せてもらいました。すべて交流することに重点を置いており、それが移住者増に繋がっているという考え方です。 広々とした芝生が印象的な新しい小学校舎。地域のランドマーク 廃校を活用した文化施設には、地元産の家具

「地方創生」の勝ち負けを分けるモノ

昨年度より、地方創生支援人材として北海道奈井江町に派遣されています。最近インフレ気味に使われている「地方創生」という言葉ですが、ハッキリと定義できているでしょうか?「地域活性化」「地域づくり」「地域おこし」といった言葉とごった煮で使われがちな傾向ですが、こういった霞ヶ関発の政策スローガンには明確な目的が存在します。 「地方創生」とは急激な高齢化と少子化といった人口構造の変化や、地方における財政ひっ迫と税収低下といった財政構造変化に対して、再編的施策を考えていく取組みとなりま

冬がはじまるよ~北海道奈井江町の風景

12月に入り、だいぶ寒くなってきましたね。そんな弱音交じりの感覚をあざ笑うかのように、北海道はすでにこんな風景です。11月23日夜半から24日にかけて、日本海側を中心に冬型低気圧が張り出した結果、一夜にして銀世界が広がりました。(BGMは『冬がはじまるよ』をお聴きください)。 地平線の彼方まで一面銀世界という風景は、山がちな本州の人たちにとってはあまり馴染みがないのではないでしょうか。関東平野はこんなに雪が積もることは稀ですし、すぐに建物なんかが見切れてきます。しかし、これ

北海道奈井江町ふるさと創生アドバイザーになりました

この4月より、内閣府まち・ひと・しごと創生本部「地方創生人材支援制度」に基づき、北海道奈井江町の非常勤特別職・ふるさと創生アドバイザーとして赴任することになりました。月に数日程度、北海道のほぼ真ん中に位置する空知平野のまちの地方創生について、総合戦略づくりを支援していきます。 石破茂地方創生担当大臣との懇談会の際 北海道奈井江町の現況奈井江町は1944年に砂川町より分村した比較的歴史の浅い自治体であり、石炭のまちとして活況を呈しました。ピーク時には約2万人の人口を抱え、イ