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イノベーション人材はどこにいる?

「イノベーション」という言葉が流行し、様々な企業や組織がイノベーションを興すような人材を探しています。とはいえそんな都合よくイノベーション人材が存在するはずでもなく、多くの場合は既存の社員やメンバーの中でイノベーションを興していくような仕組みやモチベーションを高める必要があります。

イノベーションは人と人の間にある

こんなBlogエントリを読んで、なるほどと思いました。

イノベーション人材とは「キンキンに尖った一匹狼人材」ではない!:アイデアが袋叩きにあっていませんか?
要するに「キンキンに尖った素晴らしいアイデアを生み出すこと」と「そうしたアイデアが実行されること」とは別だということです。そして、ともすれば「アイデア」がキンキンに尖っているだけに、組織内で反発や反感を招き、せっかくの新しいアイデアが実行されない、ということがありえるということです。
「クリエィティビティを発揮できる個人」とは「キンキンに尖った一匹狼的人材」ではなく、「キンキンのアイデア」生み出し、かつ、それらを面白がり、協力してくれるような人的ネットワークを持っている人という人、ということになりますね。メタフォリカルにいうならば、イノベーションとは、人々の間にあるのです。

組織の中で発想豊かにアイディアを出す人と、それを実行実装していく人は違うというのは、実際にプロジェクトや新商品開発なんかでもあるあるな話ですね。私も食品メーカーにいた時には、マーケティング部門が市場調査などから新商品のアイディアを出してきて、それを研究開発部門が実際の味覚や商品パッケージにまで落とし込む役割を分担していました。

がんばって原典を読んでみた

そんなわけで、このBlogで引用されていた論文の原典もがんばって読んでみました。

PUTTING CREATIVITY TO WORK: THE IMPLEMENTATION
OF CREATIVE IDEAS IN ORGANIZATIONS

The production of creative ideas does not necessarily imply their implementation. This study examines the possibility that the relation between creativity and implementation is regulated by individuals’ motivation to put their ideas into practice and their ability to network, or, alternatively, the number of strong relationships they maintain. Using data from 216 employees and their supervisors, results indicated that individuals were able to improve the otherwise negative odds of their creative ideas being realized when they expected positive outcomes to be associated with their implementation efforts and when they were skilled networkers or had developed a set of strong “buy-in” relationships.

結局はアイディアを出す人、そのアイディアを実行する人、それぞれに対するインセンティブをどのように決めるかという話になるのですが、それを各部門毎の相関でリサーチしているのは面白いです。

まず隗より始めよ

結論としては、イノベーション人材というどこに存在するか分からない青い鳥を探すよりもまずは、既存の組織や仲間の中からアイディアが生まれ、それを実行しやすい環境を整備していくのが王道のようです。「あいつは口だけだからダメだ」「あの部門には創造性がない」といった、お互いを貶めるような関係性ではなく、相互的に面白がって実行していくことで新しいチャレンジが促進されていく、そんな組織風土をつくるのはやはり経営者の仕事でしょう。

もちろん社内だけではなく、社外とも有機的に繋がっている必要があります。むしろ、ある人の得意とするところと別の人の得意な部分が思ってもみない形で組み合わさることこそが、イノベーションを生むことに繋がると思います。孤高のクリエイターではなく、ゆるい繋がりをたくさん持っている人からイノベーションは生まれるのです。


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にゃー
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1977年シアトル生まれ。地域イノベーション企業家。林業合コン、棚田deセグウェイ等の過疎地ビジネスを経て、行政トップの右腕、大学教員と産官学を経験。犬猫が地域に生き残る寛容な社会を目指すネコウヨです。
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