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阪神タイガースの機動破壊「植田海」

6/27のDeNAベイスターズ戦、阪神タイガースは9回裏2死から守護神・山崎康晃投手を打ち崩し、この日スタメンに抜擢されたサンズが逆転3ランを放って劇的勝利を収めました。

この日まで阪神タイガースはわずか1勝しかしておらず、とくに打線の決め手不足は深刻な状況でした。そこで4番マルテ、5番ボーア、6番サンズと3人の外国人助っ人を並べるクリーンアップを形成し、長打力に期待する戦術を矢野監督は選択しました。

サンズのホームランを呼んだ、植田の盗塁

この日の殊勲はサンズですが、その前に代走として出塁した植田海の盗塁が実はターニングポイントになりました。山崎康晃投手は牽制球をしないタイプであり、投球に集中するために目での牽制やクイックモーションといった技術を磨いてきました。しかし、球界随一の脚力を誇る植田海が盛んに盗塁を試みたことで、山崎投手よりもDeNAベンチが気にするようになってついに牽制球を投げるに至ります。

さらに、牽制球を2球までと見切って見事に盗塁を成功させたことで、その後の大山のところで四球と制球力が乱れ、サンズに一発を浴びる結果となりました。それまで外角一辺倒で勝負されて凡退してきたサンズにとって、唯一の失投となるこの守護神の一球は、まさに植田海による機動破壊によって引き起こされたと考えてよいでしょう。

2019年の2度の走塁ミス

植田海には昨年、痛い失敗の経験がありました。2019年5月23日、ヤクルトスワローズ戦でサヨナラ勝ちした際に、二塁ランナーだった植田は三塁ベースを踏まずに歓喜の輪に加わってしまいます。これがツーアウトであれば、相手チームが三塁に送球することでフォースアウトになりますから、サヨナラ勝ちが成立しないことになります。このときは一死だったので事なきを得ましたが、福留選手から叱られて反省していた様子がTVにも映っていました。

二度目は2019年6月5日の千葉ロッテマリーンズ戦です。9回表一死三塁で、三塁ランナー植田というところでバッター高山がライナー性の当たりをレフトに放ちます。清田選手がダイレクトキャッチしたのか、微妙な判断になったところを三塁から植田が飛び出していたのでダブルプレーとなってしまいました。この判断については、矢野監督がベンチの指示だと庇いましたが、植田の脚力を以ってすればキャッチしたかを見極めても悠々ホームインできたはずですから、もったいないプレーだったと言えます。

ファンからも海くんと愛される

このように様々なミスがありながらも盗塁成功率は9割を超え、代走からショートのレギュラーを伺うまでに成長を遂げている植田海は、ファンからも人気の高い選手です。塁に出れば盗塁が期待され、投手や捕手の厳重な警戒を掻い潜って打者への集中力を乱し、さらに盗塁を決めるという走塁技術はここぞという場面で勝負をかけることができます。

最近はセンターなど外野でも起用されるケースが増え、また昨年は初めてのホームランを記録するなど打力も着実に上がってきています。セーフティバントを絡めつつ打率を向上できれば、俊足巧打の1番打者としていやらしい存在になることでしょう。是非とも今年飛躍してもらいたい選手の一人です。

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にゃいす!
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1977年シアトル生まれ。地域イノベーション企業家。林業合コン、棚田deセグウェイ等の過疎地ビジネスを経て、行政トップの右腕、大学教員と産官学を経験。犬猫が地域に生き残る寛容な社会を目指すネコウヨです。

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