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虚構をどこまで楽しむべきか問題

クリスマスはコカ・コーラの陰謀、初詣は鉄道会社のキャンペーン、バレンタインデーは不二家のマーケティングといった形で、我々の慣習に溶け込んでいる日々のイベントはどこかしらの意図によって流布されたものです。子どもの頃はプレゼントやお年玉がもらえて喜んでいても、いつしかこの虚構に気づいて商業主義的な盛り上がりを冷めた目で見てしまうこともあるでしょう。

人類は虚構によって進化してきた

ベストセラーとなった『サピエンス全史』には、宗教や貨幣、国家といった虚構の存在によって人間は社会を形成して集団による協力体制や分業専業化といった発展を遂げたとあります。そしてこれら虚構は現在、我々の生活を形成する法律や経済、エンターテイメントといった形で一定の影響力を及ぼしています。まさに、虚構こそが社会性を持つ人類という種族を進化させたと言えるでしょう。

そして宗教という虚構の延長線上にクリスマスや正月が商業主義を伴って流布され、我々日本人は節操なく洋の東西を問わないイベントを年末年始に楽しんでいます。とくにクリスマスは本来的な宗教性から大きく逸脱して、ケンタッキーのチキンとクリスマスケーキを食べ、高価なアクセサリーを恋人に贈るといった一大消費を煽る日となっています。

その結果、クリスマスケーキをはじめとした食料品の大量廃棄や、プレゼントされたアクセサリーが翌日にはフリマサイトで転売されるといった、新たな問題を引き起こしています。

クリスマスも正月も起源は感謝する日

そもそもクリスマスや正月は、宗教的な意味付けとしては新年を迎えられたことを神に感謝するというものです。何かしらの願い事を祈ったり、祝福するといったことは付随的な要素であり、家族内で厳かに行なわれるべきイベントでしょう。

そしてこの年末年始も働いている誰かがいて、様々なサービスや商品を供給してもらえるからこそ我々一般市民は楽しむことができます。この現実を忘れることなく、虚構が独り歩きしていく社会を渡っていきましょう。

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1977年シアトル生まれ。地域イノベーション企業家。林業合コン、棚田deセグウェイ等の過疎地ビジネスを経て、行政トップの右腕、大学教員と産官学を経験。犬猫が地域に生き残る寛容な社会を目指すネコウヨです。

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