居職住近接型の賃貸住宅を建てる
SANCHACOの竣工が近づいてきました。緊急事態宣言の解除が目前に迫り、少数の現地見学会や説明会は実施していく計画です。現在はすでに外構は組み上がっており、内装の最終仕上げ段階に入っています。
職住近接のニーズが急激に高まる
社会情勢が急速に変化し、働き方についてもリモートワークやオンラインでのミーティングや営業といったやり方も始まっています。「STAY HOME」という掛け声の下、自宅で仕事をするライフスタイルも一般化しつつあります。恐らく緊急事態宣言が解除されても、在宅勤務は残るのではないでしょうか。
これまでも満員電車の通勤や都心部にオフィスが集中するような状況には、多くの人々が不満を持ち変化が望まれていました。中には都心部のオフィスを郊外に転出するといった動きも出てきており、住む場所と職場が近接するようなニーズは高まってくるものと予測されます。
自宅と職場、だけではない居場所が必要
在宅勤務が定常化するにしたがって、自宅で仕事をする限界も見え隠れするようになりました。家事や子育てとの両立、ネット速度の停滞、オンとオフの切り替えといった課題が顕在化し、自宅と職場以外の気分転換できるようなサードプレイスが重要だと気づきました。
従来はカフェや飲食店がそれらの役割を果たしていたわけですが、外食産業は経済的に大きく痛めつけられ、今後はソーシャルディスタンスを保った形での接客やコミュニケーションが求められます。むしろ、価値観を共通にする特定少数で集まれる場所をどう創っていくかが問われているのではないでしょうか。
居職住一体型住宅の可能性
SANCHACOでは、1Fのレンタルスペース「猫の額」および共用スペース「にくきゅう」を一種のコモンスペースに位置付け、猫の存在を介してそこに集う人々が交流できるような仕組みを内在化させています。猫好きという共通点でコミュニケーションしながら、様々な地域プロジェクトが生まれていくような場づくりを目指しています。
今後、感染症に限らず集中豪雨や地震のような災害、単身お年寄りの健康長寿、地域での子育て環境の整備といった課題に対して、コミュニティを形成することによって解決していく取組みを進めていきたいと考えています。生活する場所から離れた職場で仕事するだけではなく、生活する場所において身近な安心や幸せを構築していくことこそが、多様化する脅威に対処する唯一の方法なのではないでしょうか。
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