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あなたの人生を奪う時間泥棒は誰か?ニュースを減らす選択

今日の新聞一面見出しは、自民党総裁選に向けた政局と皇室スキャンダルの顛末という、恐らくは私の人生に1mmも影響を与えない内容でした。にもかかわらず、私たちはこういったニュースを一大事と捉え熱狂し、SNSなどではいろいろ議論していたりします。

ネットがニュース流通を加速させた

現代人が一日に触れる情報量は、中世の人が一生かかって知る情報量よりも多い、とはよく言われることです。インターネットはこの情報流通と速度を加速させ、地球の裏側の出来事も瞬時に知ることができる時代になって久しいです。

一方で我々がこれらニュースを見聞きするのに使っている時間は一日平均1.5時間と言われます。その大半は何らかのメディアが編集し、特定の意図を持って多くの人々の注目や時間を集めることで、広告ビジネスとして成り立つ仕組みになっています。不思議なのは新聞にしてもテレビにしても、その情報の総量としての紙面や放送時間は変わらないことです。

つまり我々はどんな事件や問題についても、メディアの味付けによってその重みづけが変えられて、それに対して不安を感じたり憤ったりしていると言えます。どこぞの市長が金メダルを噛んでも、総理大臣が挨拶をトチッても、それがいったいどのくらい自分自身の生活に影響があるのでしょうか?

他人のことよりも自分の身の回りに心を配る

むしろ情報の波に呑まれ続けるのは、深く思考したり、自分や家族、身の回りの人々との暮らしを充実させるゆとりを失う結果になっているかもしれません。自分がコントロールできない情報のために、自分自身の人生の主導権を手放すのは本末転倒と言えるでしょう。

とくにコロナ禍においては、毎日の感染者数に不安を覚え、我慢を強いられる大衆の神経を逆なでする政治家や有名人を過剰に叩くといった動きも見られます。自分たちにできるのは日々の感染症予防を徹底することであって、自分の能力の輪の埒外にある事象まで気にするのは百害あって一利なしでしょう。そして1人1人の行動変容の積み重ねこそが、感染抑制や医療体制のひっ迫解消といった大きな課題解決に繋がるのです。


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