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三重大学に赴任します

4月から縁あって、国立大学法人三重大学地域人材教育開発機構(COC+)専任教員として赴任いたします。2008年より約10年、主に地方創生の現場サイドでのプロジェクト立上げや、企業向けコンサルティング等を実施してきました。30代のほとんどは地域におけるTry&Errorに費やしたと言っても過言ではありません。

40代において必要なリスク

40歳となり、これまでの惰性で続けていて良いのか迷うことが多くなりました。一匹狼気質で、組織に属さずにフリーランスに近い立場で、ある意味気楽にやらせてもらっていることで責任を負うことなく数多くの挑戦を経験できたと考えています。

一方で自分が多くの機会を得て培ってきた暗黙知を、そろそろ社会や後進に伝えていくべきではないのかとも感じます。年初に宣言した通り、新しいことに飛びついていち早く形にする瞬発力や、コンセプトを言語化して事業に組み込む構想力といった知的機動力ではなく、じっくりと腰を据えて人を育てることを経験しなければ、自分も地方創生も時代の徒花になると感じています。プレーヤーからマネジメントへと、少しキャリアシフトをしていきたいと考えています。

どうして三重県なのか

全国各地の地域に携わってきて、どうしてこのタイミングで三重大学に赴任することにしたのか、それは1つの具体的な取組みが関係しています。ライフワークに定めている動物福祉の事業を進めるNPO法人地球のいきものを三重県で立ち上げたということもあり、この動物たちと共生する地域づくりを地域住民参画型で実施していく必要があるためです。

様々な地域でのプロジェクトを通じて、人間同士の思惑やちょっとした意見の違いが決定的な対立になって物事が前に進まなくなる、といったケースを多々見てきました。いい加減人間のために地域のためにといった美辞麗句を並べるのは止めて、動物のために働きたいというのが本音です(笑)。そんな感じで座学では得られないような生々しい話ができる人間がアカデミアに必要だと感じます。

「代打、俺」のプレイングマネジャー

三重県内の現場にどんどん学生たちを送り出し、様々な経験を積んでいってもらうとともに、自分自身がフォローできる範囲内で存分に失敗を積み重ねてもらえれば良いですね。まぁ大体の地域プロジェクトで起こる問題点は把握してますから、想定の範囲内でいざとなったら動ける指導者でありたいと考えています。

三重県でいったいどんなことが巻き起こるのか、これは想定の範囲外です。創造的破壊を繰り返しながら、地域イノベーションを興していきたいと思います。ご期待ください。

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サイエンスとプラグマティズムの間で
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