ポケモンGOは地方創生に役立つのか?
全世界で大ブームになっているポケモンGOが、日本でも配信開始されました。さっそくダウンロードして1日遊んでみて、自身の専門領域である地方創生に役立てることが可能か、考察してみました。
地方創生の鍵を握るポケストップ
ポケモンGOでは、地図上にポケストップと呼ばれる地点が出現し、そこでアイテムを得ることが可能です。そしてこのポケストップ周辺は野生のポケモンが登場する確率が高く、ユーザーはこのポケストップを巡りながらポケモンをGetしに行くことになります。
ポケストップは公園や駅、郵便局や図書館といった公共施設にセットされていることが多く、このポケストップに各地の名所などを登録することによって地方創生に役立てることが可能ではないか、という議論がはじまっています。実際に自民党IT戦略特命委員会は、観光誘客やルート設定に活用したいという要望を出しています。
このポケストップについては、とくに画面上に説明が出るわけでもなく、現状はただこの地点に行ってアイテムを得ることが目的となっている感が否めません。ただし、ニュージーランドのようにポケストップとなる観光地をPRに活用するといったやり方もありそうですね。
ポケモンGOは歩かせるアプリ
それとともに地味な機能として、ポケモンのたまごを孵化させるために歩いて距離を稼ぐ必要があります。2km/5km/10kmの三種類があり、距離が伸びればレア度が増す仕様になっています。そのため、ポケストップを回りながら距離を稼ぎ、たまごを孵化させていくというのが基本的なスタイルとなります。
また、捕獲したポケモンを鍛えるためには「ほしのすな」というアイテムが必要になります。これも野生のポケモンを捕獲するか、たまごを孵化させることでしか入手でいないものですので、いかにたくさん歩くかが鍵となります。
ポケモンGOと相性の良い行動
ポケモンGOはとにかく歩く必要がありますから、運動不足の人は散歩やランニングといった行動がフィットします。また海外では、動物保護施設から里親探しをしている犬を貸し出して、犬と一緒に散歩したら情が移って引き取る人が増えたといった取組みも生まれてきています。
いろいろな人を街に連れ出すアプリですから、このような社会課題と結びつけた活動にいつの間にか巻き込んでしまうアイディアは面白いですね。防災や健康増進といった分野でも是非ともいろいろと考えていきたいですし、このリアルとバーチャルの間に様々な地方創生の可能性があると感じます。
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