アフターコロナだからこその「やり取り」の大切さ
あけましておめでとうございます。2023年はコロナ禍が終息し、日常生活を取り戻した1年となりました。コロナ禍において普及した、リモートワークやワーケーションなんて慣習も何だか懐かしく感じてしまいます。
個人的には、もともと社交的な性格でもないために没交渉になってしまった友人知人も多く、今年はもっとリアルに会って話す機会を設けていきたいと考えています。もちろん、オンラインでのミーティングやチャットといったツール面での発展も大きく見られた昨今ですが、よりアナログかつ直接的な「やり取り」こそが重要だと、年齢を重ねたからこそ思うのです。
ちょっとした意見の違いで疎遠になってしまう
コロナ禍のような極限状態は、人間の本性というか思想信条を顕わにするみたいで、ウィルスに対する不安や政府や各機関の対応といったそれぞれのポイントで分断が起こりやすかったように思います。もちろん人それぞれ異なる意見を持っていて然るべきなのですが、誰でも発信できてしまうSNSでは、なんとなく違った考え方の人とはそっと距離を置くといった状況が多くみられました。
この心理的距離感がそのままコミュニケーションコストになってしまっていると感じており、それ以前の気楽さを発揮できない自分自身がいる認識もあります。年を重ねてくると政治的なイデオロギーから好きなプロ野球チームまで笑、さまざまなおこだわりが折り重なって人生観が形成されており、重苦しい話題を避けつつもシンプルなやり取りを復活させていきたい思惑があります。
先人の知恵としての挨拶や贈答
このようなシンプルなやり取りという面において、挨拶というのは大事だと改めて感じます。前述したようなややこしい感情を抜きにして、ちゃんと元気に過ごしていることを伝えるのは大切ですし、本来であれば年賀状がその役割を果たしてきたわけです。今では肝心の住所を知らない人も増えてきており、なかなか難儀なやり取りになってきています。
また盆暮れの贈答なども、旅好きとしてはいろいろな人たちに各地の魅力を伝えるという意味でやった方が良いのではないかと感じています。現在ではふるさと納税の宛先なんかを変えればそのまま現地から旬のものを送付してもらえる便利な時代です。それがまた話題のきっかけになることもあり、その効果を見直しています。
ちゃんと書く。ちゃんと示す。
SNSなどではおっさん仕草として敬遠されがちな軽いやり取り、今年はもっとちゃんとやりたいですし、いろいろな地域の美味しいものや魅力を知っている立場としてどんどん紹介していきたいです。自分から壁を作ってしまうのではなく、気楽に声がかけられるような関係性をいかに持ち続けられるかが、人生のQOLとしても結構重要なのではないでしょうか。
年始から災害や事故で重苦しい雰囲気を感じる状況です。だからこそ、明るく楽しい世の中の希望を少しでも積み重ねて、日常を送っていく必要があるのではないでしょうか。今年もよろしくお願いします。