過去は未来によって変えられる
映画『マチネの終わりに』を観ました。福山雅治さん、石田ゆり子さん、ついでに伊勢谷友介と好きな俳優(みんな動物好き)が揃って出演していたのでなんとなく選んだのですが、最近考えていたこととマッチしたので良かったです。
あの日あの時あの場所で君に会った
映画の内容としては、大人の男女が出会い、様々な事件や事情に巻き込まれ紆余曲折あってすれ違い、それぞれの人生を歩んでいくといったストーリーなのですが、パリやニューヨーク、そして東京といった街並みで美男美女が映えて美しい映像となっています。往年のトレンディドラマを彷彿とさせるような流れで、フジテレビ提供と聞いて納得しました。
シャンゼリゼ通りのフレンチで、「地球のどこかであなたが死んだら僕も死ぬ」といったキザなセリフは福山雅治さんにしか言えないでしょう。伊勢谷友介も外資系金融機関に勤める日系アメリカ人リチャード新藤を流暢な英語で演じていて、結構ハマり役でした。
過去は変えられない、変えるのは未来
よく言われるのは、「過去は変えられないので未来を変えよう」、といったポジティブ思考の考え方です。でも、過去の出来事を解釈して未来へと繋げる経験に昇華していけるのも、人間の能力なのではないでしょうか。いくらツライ経験や思い出したくもない出来事があったとしても、それを時間とともに咀嚼していけるのが人間の強さなのだと感じます。
個人的にも、就職氷河期やリーマンショックといった不況のタイミングが就職・独立に重なったりして、いろいろシビアな経験をしてきましたが、今思えばそれら状況を乗り越えてきたことが現在の実力に繋がっていると感じています。もう二度と繰り返したくない経験だからこそ、しっかりと準備をしていくつかのプランを立てて自ら需要を創出していくといったやり方になりました。
何が幸せで何が不幸なのか、他人に決められたり推し量られることではありません。あくまで自分が選び決めること、そんな大人としての経験と強さを持った主演2人の気高くも美しい姿に、そっと背中を押された気持ちになりました。