大型タンカーとタグボートの姿に大企業の未来を見る
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大型タンカーとタグボートの姿に大企業の未来を見る

世界の物流大動脈・スエズ運河で大型タンカーが座礁したとして話題となりました。3月23日に座礁したエバーグリーン号は、3月28日のスーパームーンによる満潮によって何とか離脱することができました。この1週間程度の停滞によって、損失額は10億ドルを超えるとみられます。

大型タンカー≒大企業というメタファー

このニュースを目にしたとき、行き詰まる大型タンカーが大企業の姿と重なりました。進路変更もままならず、浅瀬に乗り上げて座礁した様子は、収益性の悪化した既存事業からなかなか方向転換できない大企業に見えたのです。物質的に満たされた現代社会において、毎年新商品を発売してマーケティングを通して需要を創出していくような、カンフル剤を打ち続ける状態は健全ではないと感じています。

個人にとってみれば、安定が保障された大企業という従来のイメージが崩壊しつつあり、新規事業創出や働き方改革の掛け声があれどもなかなかその萌芽が見えないといった現状なのではないでしょうか。大きな船に乗っていれば目的地に着くまで快適な生活が約束されるわけではなく、漠然とした不安が世の中を覆っていると思います。

企業にも個人にもタグボートが必要だ

拡大成長を是とする資本主義社会が転換点を迎えていることは明白です。企業においては脱炭素や環境負荷といったサステナビリティに関する制約を考慮しなければならず、また個人にとっても1つの組織や企業でキャリアを積んで昇進していくような時代ではなくなりました。しかし昭和時代から続く、既存の慣習を改めるのは並大抵のことではなく、方向転換を図るための牽引力が必要なのではないでしょうか。

この方向性について『サステナブル・イノヴェイション』と名付けて、2025年大阪・関西万博そして2030年SDGs達成に向けた取組みを進めていくことにしました。先日、キックオフイベントも開催いたしました。その際の動画を以下公開しておりますので、よろしければご覧ください。

サステナビリティを仕事にする

これまで自分自身は環境学の学位を修得し、新卒で入社した大企業の研究職では環境部門を希望するなど、一貫してサステナビリティに関する仕事がしたいと考えていました。一方で大企業においては、環境の仕事は傍流に過ぎず、儲けに直結する部門こそが本流といった価値観が主流でした。個人の想いを優先し、自分自身の意志で仕事を創り出せるようになろうとベンチャー企業に転職し、独立してからは地域をベースに事業を立ち上げる仕事を一貫して経験してきました。

自由であること、それは自分の思い通りに行動するという意味よりは、自らに由る=自分自身の価値観や想いに忠実である意味合いが強いと考えています。若い頃は大きな組織の中の一部業務を担うような、やりたいことが分からない状態が長かったわけですが、独立してからも環境なんて儲からない、サステナビリティなんて分からないといった風潮が主流でした。そこで地域で小規模でも循環型社会を形成するビジネスモデルをつくることに、30代は自分の能力と時間を費やしてきました。

Sustainable Innovation Labの紹介

小規模だけど、自分の意志を推進力として事業の0→1を立上げてきたノウハウは、いつしか競争力を持ちどこでも生きていける自信に繋がりました。そしてそんな小さな自分の成功体験を、本来の想いとして持ち続けてきたサステナビリティに関する仕事と結び付けるべく、Sustainable Innovation Labというプラットフォームを始めました。

こう言ったらおこがましいですが、ようやく世の中が自分に追いついてきた感覚があります。そして大企業こそが変化しなければ循環型社会は実現しないことも分かっています。願わくば、そんな変革を目指す大型タンカーのタグボートになりたいと考えています。ご興味のある方は是非、ご一緒しましょう。

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にゃいす!
1977年シアトル生まれ。地域イノベーション企業家。林業合コン、棚田deセグウェイ等の過疎地ビジネスを経て、行政トップの右腕、大学教員と産官学を経験。犬猫が地域に生き残る寛容な社会を目指すネコウヨです。