春と秋が短くなる、気候変動の現実
ようやく春らしい気候になり、桜も咲きましたね。早速愛犬と御嶽山に上って春を満喫してきました。今年は何だか2月頃にいきなり暖かくなったかと思ったら、3月上旬は一気に冷え込んで桜の開花が遅れ、いつもは真っ先に開花する東京の桜がつぼみのまま4月までずれ込んだ印象です。
春と秋が短くなっている
気象庁によると、日本の平均気温は100年前に比べて+1.29℃となっており、とくに春は+1.62℃と他の季節(夏+1.25℃、秋+1.36℃、冬+1.24℃)に比べて変動幅が大きくなっています。私たちの体感としても、桜が咲いた後の気温上昇は汗ばむほどの陽気となり、夏日となるところも少なくありません。
つまり気候変動とは、夏は暑くなり冬は寒くなる、その間の春と秋は短くなるといった、気候の極大化(とともに全体的な気温上昇)がその正体です。原因としては二酸化炭素など温室効果ガスの増加がもちろん言われているところですが、実は海洋の動きについても注意が必要です。
気候変動における海の変化
海は主要な温室効果ガス吸収源として知られていますが、二酸化炭素が海水に吸収されれば当然何かしらの変化が生じます。分かりやすいところでは海水の酸化ですが、海洋大循環と呼ばれる深層と表層をかき混ぜる動きについても近年変化が見られることが分かってきています。
日本近海でいえば、黒潮のような赤道付近から暖かさを運んでくる海流が黒潮大蛇行のような形で大きく変化しており、漁業や太平洋沿岸地域の気象に対しても大きな影響を及ぼしています。
日本の文化や伝統には四季の影響が色濃く出ていますが、その根本が揺らごうとしています。この不都合な真実にも私たち現在生きる人々が向き合って、未来の子どもたちに残していくために対策していくべきでしょう。
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