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結局、オッサンは何者になっているか

Amazonプライムビデオで『何者』を観ました。朝井リョウ原作の直木賞作品で、豪華俳優陣でも話題になりましたね。実は、今をときめく米津玄師さんが主題歌を歌っています。内容としては、就職活動をテーマに自分探しや適性のある仕事といったことに悩みぶつかる青春群像といったものです。

20年前の就職活動はどんな感じだったのか

個人的に就職活動したのが、およそ20年前になります。当時は電話帳のような企業情報誌からハガキを切り取ってエントリーするようなアナログ方式と、リクナビのようなオンライン方式が混在していた時代で、就職氷河期が重なったこともあって1人が50〜100社エントリーするのも当たり前でした。

当然、買い手市場なので面接などで落とされまくるし、大手企業や人気の職種は本当に狭き門で今ほど職種別採用なども分かれていませんでした。一方でSNSや掲示板といったオンライン情報交換できる場所は発達していなかったので、就職活動時に同じグループだった人たちと友達になったり、OB訪問を一生懸命するといった足で稼ぐことが中心でした。

ミスマッチが数多く発生した就職氷河期

結果として食品メーカーの研究職に就職することになるのですが、数年で退職してしまいます。同期や学生時代の同級生たちを見ていても半分くらいは転職していたりして、とにかく行けるところに飛び込んだようなミスマッチが多かったのだと、後から振り返って思います。

新卒から現在まで勤め上げているような人は、数が少ないこともあってプロジェクトリーダーになっていたり管理職に早期抜擢されていたり、それはそれで活躍しています。そう思うと、就職氷河期という景気循環も好況時にはそれなりに良い思いができるのだと感じています。

結局、何者になったのか

就職活動時に自己分析したり、エントリーシートや面接で言ったような目標はどこまで実現しているのでしょうか?正直言ってあまり覚えていないというか、どんどん降ってくる仕事をこなして、様々な環境変化に対応するのが精一杯だったのが多くの同世代にとって共通する感覚です。

そして正月などにたまに同級生で集まっても、話題は仕事よりも家族のことだったり、太ったハゲたカネがない自虐ネタのオンパレードで、何者かと胸を張って言えるかといえば心許ないです。情けない中年オヤジに見えるかもしれませんが、それは人生のスコープが自分自身ではなくて他者に移っているということであり、恐らくは若者たちを育て上げたご両親もそうなのでしょう。

オッサンは何者になりたいか

今現在、なりたいものがあるとすれば、山に入って山菜やきのこを見分けられる名人であったり、アウトドアのスキレット料理で地域食材を美味しくするといった、どちらかといえばマイスター路線に関心があります。他人からの視線や評価をあまり気にすることがなくなり、興味あるオタク的な分野に傾倒していって極めたくなっているのが20代の頃とは違うところでしょうか。

そしてオッサンでも今がもっとも若いので、何者かになれるように、引き続き足掻いていきたいと思っています。同世代のDA PUMP ISSAが頑張っているし。


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1977年シアトル生まれ。地域イノベーション企業家。林業合コン、棚田deセグウェイ等の過疎地ビジネスを経て、行政トップの右腕、大学教員と産官学を経験。犬猫が地域に生き残る寛容な社会を目指すネコウヨです。

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頭の中の整理用。気の赴くまま徒然に書いています。

コメント (1)
コメント失礼いたします。私も最近Amazonプライムで観たのですが「何者」は、当時を思い出すと同時に、改めて生き方を考えさせられる良い作品でした。若者の心をよくぞ鮮明に描いたものと思います。
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