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野良猫の地域おこし研究

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地域活性化・地域おこしに必要な視点や、独自の強みを見出すための方法論についてまとめています。
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#大学改革

汝の隣人を愛する教育

APU(立命館アジア太平洋大学)を視察しました。教育関係者の間では、グローバル教育の面で高い評価を受けている大学です。文科省関係者でも、グローバル教育ならばICU(国際基督教大学)かAIU(国際教養大学)かAPUかと言われています。 APUとはどんな大学か外国人留学生比率=50% 約6,000人の学生のうち半数が外国人留学生であり、教員も半数が外国人となっています。授業は英語と日本語の両方で行なわれており、キャンパス内でも英語と日本語が混ざったような会話が飛び交っています

大学で地域づくりを教える難しさ

昨年より、三重大学においてフィールドワーク等を通じて学生たちに地域づくりを指導しています。三重大学を含む地方国公立大学は、G型L型の議論を通じてL型志向つまり地域貢献を強める方針を明らかにしております。 地域貢献大学を目指す地方国公立大学は、医学部、農学部、工学部などの理系と、教育学部、文学部、法学部といった文系の学部を持っているところが多く、地域に対して貢献できる専門分野は幅広いと言えます。とくに医師や教員といった、地域住民の生活を支える専門職を育成する目的学部である医学

国立大学はL型G型を目指すべきか

経営共創基盤・冨山和彦さんの提言が波紋を呼んでいます。論旨としては以下の通りです。 全国86大学への1兆円を超える税金を原資とした運営費交付金には正当性はなく、グローバルで通用する高度なプロフェッショナル人材を養成する「G(グローバル)型大学」と、生産性向上に向けた働き手を育てる「L(ローカル)型大学」に峻別して自律的に運営すべきだ。 まず私自身の立場を明確にしておくと、新卒以来約15年間の民間企業~フリーランス起業という民間での経験から、本年4月より2年間の任期(延長な